漫画「八雲立つ」日本神話を下敷きにした刀剣&出雲の物語
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【古代神話、刀剣、出雲、巫女が好きな人にはタマラナイ漫画】
樹(いつき)なつみさん作ダークファンタジー「八雲立つ」。
ジャパニーズホラーネタ満載。けっこう内容怖いです。
出雲を中心とした神がかったお話なので、霊的なネタも多くて、
血は飛ぶ、首は飛ぶ、憑りつかれる。
京都の四ツ辻の女霊の話とか、血天井から大量の血が落ちてくる話とか、
流血ドバドバな感じで、想像するとなかなかホラーでした。
でも、なんやかんや”萌え要素”がイッパイです。
主人公の2人の男の子(W主人公設定)がそろって美男子で、
片方は触れれば切れるような(古)冷たい美少年、そしてもう片方は
お人よし&気を遣いすぎな心優しいメガネ男子です。
出雲の守り神である刀剣を祀る古い大きな家の当主、布椎闇己(ふづち くらき)。
(名前がすでにステキ)
島根県・維鈇谷村(いふやむら)で、彼は父親から当主の座を譲られるにあたり、
むごい伝統の風習をやり遂げなければならなくなります。
というのは、父親の首をはねるということ。
出雲はこの伝統によって魔物から守られているのだそうで、
闇己(くらき)は決死の覚悟で祭りの夜、父の首をはねます。
その現場を、出雲にまつわる刀剣を奉納しに来ていた、
東京の大学生・七地健生(ななちたけお)がたまたま目撃してしまう。
村の伝統とはいえ、殺人です。しかも親殺し。
闇己(くらき)は「よそ者に見られた」ということで、健生(たけお)を追い
刀で突き殺そうとしますが、健生(たけお)の人柄と説得に触れ、
健生殺しと自殺を思いとどまります。
2人は年齢も違い、生い立ちや性格も真逆ですが、徐々に心を通わせていきます。
⇒闇己(くらき)は有能な出雲の巫女(シャーマン)、ただし性格は悪い。「八雲立つ」立ち読みはeBookJapan!へ(無料)
【「八雲立つ」の語源はスサノオノミコトの詠んだ歌】
日本神話でヤマタノオロチを退治した、出雲の須佐之男(スサノオノミコト)。
ヤマタノオロチから美しい女性を守り、これをめとったスサノオが詠んだ歌、それが
『八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を』。
「愛する妻を守るために幾重に守りを張り巡らせた御殿を建てたが、
まるでそんな今日の雲だなぁ」
みたいな意味です(※諸説あり)。
つまり「八雲立つ」は「出雲に湧き立つ幾重もの雲」のこと。
そして、この「出雲」という地名、「出鉄(いずもの)=たたら製鉄」と掛けてあり、
この漫画のテーマになっています。
出雲のシャーマンでもある闇己(くらき)と、
東京から家宝の刀剣を持参した健生(たけお)。
この2人には、はるか昔の製鉄の剣の時代、特別な関係がありました。
じつは健生は、闇己専属の刀鍛冶師だったのです。
でもそんなことは記憶にない二人。腐れ縁のまま、互いに悪態をつきながら、
さまざまな血みどろ事件に巻き込まれていきます。
霊的なものを信じていない人にも楽しめる物語。辻褄あわせもよく出来ていて、
大好きな漫画です。1990年代の作品だけど、今読み返しても色あせません。
登場人物全員、主役・脇役ともにキャラがしっかり描かれていて魅力的。
2人の主役コンビのやり取りがかなりツンデレで、見ててほのぼのします^^
腐れ縁でタイプの違う者同士が、出雲の結界から溢れた魔物に対峙する!「八雲立つ」立ち読みはeBookJapan!へ(無料)
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