「親なるもの断崖」梅の男に翻弄される人生、白い肌が仇となる?
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【断崖で生き抜いた3人の中で、一番”ふつう”の感覚を持っている?お梅】
「女郎の置屋」という異常な世界の中で、
どうにかまともな感性を保つことができていたのは
お梅ではないか?という気がします。
というのも、姉の「松恵」が初日に首をくくって死んでしまったことを受けて、
女郎の不条理みたいなものを観念的に眺めているためだと思います。
女郎には見えない、でも悟りきったような澄んだ目をしています。
死んだ松恵の苦しみを分かち合うかのように、
みずから「芸妓」ではなく「女郎」の道を選んだお梅。
でも、このような人間らしい表情を保てたのは、このお梅だけのような気がします。
もちろん、途中で半狂乱になったりもするけど、
最後の最後まで、情深く生きられた”まれ”な人物かもしれません。
その陰には、番頭の「直吉」の存在がありました。
お梅は、直吉と本気の情を通わせたわけではなかったかもしれないけど、
お梅と直吉の間には、父と娘のような、師匠と弟子のような、特殊な情愛がありました。
お梅の女郎人生の背後には、いつも直吉の姿があった。
お梅がマトモな感性をどうにか保ったのは、直吉の存在が大きかったような気がします。
無情な女郎屋の中で、番頭の仕事に徹しつつも、いつもお梅の気持ちを汲んでくれた直吉。
死ぬよりも苦しいばかりのお梅の女郎人生の中で、直吉の存在は救いだったことでしょうね。
関連記事:「親なるもの 断崖」武子は女郎の頂点へ。その後どうなったのか?
【梅の白く透き通った肌が、人生を左右した。お梅の女郎としての武器】
芸妓として成功する武子にさえ絶賛される、お梅の白い肌。
指に吸い付くようなお梅の肌は、遊郭のウワサとなり、
お梅を人気NO,1の女郎の座に押し上げます。
「若く美しい白い肌」というのは、女性の羨望の的であり、
男の欲するものでもある。
このあたりは、現代の世でも変わらない価値観のような気がします。
だから女性って、いつまでも自分の肌に固執するんですね。
武子ほどではなくても、器量もよく、白い肌という武器を持つお梅。
また、女性らしい思いやりも持ち合わせている。
だからこそいろんな男性に愛されるんだけど、それゆえに翻弄されていきます。
狭い女郎部屋の中で見識を広めても、政治がらみの世の中の流れまでは見えず、
お梅は愛する男性と危険な橋を渡ることに。
お梅は最後に誰と添い遂げるのか。
でも、誰と添い遂げたとしても、
「いちど堕ちたら二度とまともな体に帰れないんだ!!」
お梅が女郎屋に来たばかりのころに、お梅が叫んだこの言葉のとおり、
まともな幸せを得られるでしょうか。
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番頭の名前は直吉です。
>あ さま
ご指摘、ありがとうございました( *´艸`)
修正させていただきました!