少女小説「夢見るように愛したい」感動!天使と人間の純愛
後に昭和の最後の一年となってしまう1988年、当時の少女小説レーベルのひとつ講談社X文庫ティーンズハートより発売されたある小説は瞬く間に、時の「少女」たちを魅了してきました。
その小説、「夢見るように愛したい」は折原みと先生の渾身の小説デビュー作なのです。
[桜子さんとリョウくんの恋が切なすぎる]
死んでいないのに、間違って天国に連れて行かれた桜子さんと、桜子さんを連れて来てしまった天使のリョウくんとの純愛。
二人の純愛は、何十回読んでも涙が止まりません。
当時、中学生だった私は、この二人の純愛をどれだけ羨ましがったことか…。
[天使と人間は結ばれない]
初めは、恋をするなんて思ってなかったから、自分を間違って天国に連れてきたことへの不満を言ったり、ワガママ言ったり。
でも、リョウくんの変わらない優しさに、桜子さんの心も、次第に心惹かれていきます。
でも、天使と人間との恋が結ばれる訳ありません。
必死で、自分の想いを押さえる、二人。
でも、想いは膨らむばかり。
こんな風にお互いがお互いを想いあえたら素敵だなって、ずっと想ってます。
出会った頃の二人も、初めは幼くて可愛いすぎて、それが、少しづつ、恋のおかげで大人になっていく二人が愛しくてたまりもせん。
限られた時間しか一緒にいられないのが分かっているから、その哀しみを出さないように、楽しいことだけ考えようとする二人がとても大好きでした。
[やがてくる別れ]
ラストは、本当に切なくて、人間界に戻った、桜子さんは、天国での暮らしを全て忘れてしまいます。
もちろん、あんなに好きだったリョウくんのことも…。
でも、リョウくんは、忘れていません。
天国から、桜子さんの人生をずっと見守らなければいけません。
桜子さんが、自分以外の人に恋しても、ずっとずっと、見守っていかなければなりません。
そんな、桜子さんの結婚式。
リョウくんは、桜子さんのために、雪を降らせます。
大好きな桜子さんが幸せになれるように。そんな想いでしょう。
そんなとき、桜子さんの言っていた言葉が、リョウくんの頭をよぎります。
「運命の赤い糸は、色褪せることがあっても、切れることが無い限り、また赤く輝く。」
桜子さんの赤い糸が永遠に赤く輝いていますように。自分は、桜子さんを幸せに出来なかったから。
もう切なすぎます。こんな恋愛したいと思いました。
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