ネタバレ注意!高田裕三が生んだ名作漫画「サザンアイズ」のススメ
目次
高田裕三が生んだ名作漫画「サザンアイズ(3×3 EYES)」とはどんな作品?
私が読んできた中でも印象に残っている作品、それが高田裕三先生の「サザンアイズ(3×3 EYES)」です。
知られているようで知られていない作品ですが、設定からキャラクター描写、オリジナリティ、作画、あらゆる面でハイクオリティの名作であり、現在の知名度の低さとは釣り合わない作品と言えるでしょう。
この作品のススメをぜひ聞いていただけたらと思います。
高田裕三先生のサザンアイズ(3×3 EYES)のあらすじ
初めて名前を聞いた方にとって、「サザンアイズ(3×3 EYES)」では全く内容の想像がつかないタイトルです。
ジャンルは非常に形容しがたく、日常+妖怪+ファンタジー+バトル+神話+不老不死+etc…とかなり複雑です。
他の作品で例えると「ぬーべー」辺りが少しイメージに近いかもしれませんが、読めば分かりますが当たらずと雖も遠からず。
オリジナリティが強いので説明が難しい作品がサザンアイズ(3×3 EYES)なのです。
そこで簡単なあらすじを。
主人公の高校生・八雲はパイという可愛らしい少女と出会います。
彼女は八雲の父親から遺言を預かっており、それによるとパイは「三只眼吽迦羅」という妖魔であることを告げられます。
端的に言うと、第3の目がある見た目はほぼ人間の妖怪です。
運命的な出会いの直後、八雲は命の危機に瀕します。
そのとき、パイの術により八雲の魂はパイと同化。
八雲は不老不死になります。
ただし、八雲の魂と同化しているパイに何かあれば、八雲も無事ではいられないという運命共同体に。
そして、ストーリーの歯車が回り始めます。
不老不死やパイを狙う妖魔や人間、パイが何者なのか、不老不死になった八雲の成長などなど。
このサザンアイズ(3×3 EYES)は1987年から連載が始まった作品です。
そこからサザンアイズ(3×3 EYES)は約15年を経て一旦は最終回を迎えました。
しかし、紆余曲折を経て続編がネットで連載され、最近になって移籍。
『月刊ヤングマガジン』2019年3月号で続きの連載開始という異色の経歴を誇っています。
さすが高田裕三先生と言ったところでしょうか。
しかし、サザンアイズ(3×3 EYES)の単行本の数はそこまで多くなく、2019年の3月時点で48巻分ほどです。
ですので、これから興味があるという人もちょうどいいボリュームではないかと思います。
と私は思うのですが、多すぎますか?(笑)
高田裕三が描くサザンアイズ(3×3 EYES)のパイの可愛さは異常!
https://yanmaga.jp/c/3x3eyes_kisekinoyaminokeiyakusha/
現在でこそ、無数の作品に可愛い女の子キャラクターは珍しくありません。
ですので、今から読み始める方によっては伝わりにくいかもしれませんが、パイという少女がとても可愛らしいです。
このルックスと可愛さでサザンアイズ(3×3 EYES)を読み続けていたという読者も多かったのではないでしょうか。
実は自分もそのパイファンの一人でして、読み続けていたのは彼女に一目ぼれしていたからというのも理由の一つです。
「なんとしてもパイを守って上げたい」という感情と「(パイが死ぬと八雲も死ぬので)絶対守らなきゃいけない」という状況がマッチするので、特に感情移入しやすかったように感じます。
さらにパイは二重人格です。
第三の目が閉じているときはほぼ人間と変わらないのですが、第三の目が開くと三只眼(さんじやん)のSっ気が強い女性が出てきます。
これまた両人格とも可愛さがあり、八雲とサザンアイズ(3×3 EYES)読者を虜にさせます。
旧時代の産物のキャラ?答えはノー、現在でも通用するレベルです。
パイだけでなく、他にもSっ気のある女の子がたくさん出てくるのですが、高田裕三先生はこういう強くても守ってあげたい女性を描くのが得意なのでしょうか。
パイだけでなく、キャラクターが全体的に魅力が高く、捨てキャラが全然いないのも素晴らしいポイントです。
高田裕三は厨二の伝道師!?サザンアイズ(3×3 EYES)の獣魔バトルは必見!
話が進んでくると敵の強さも増していくのですが、もちろん八雲も成長するにつれて力を得ます。
その要素の一つで代表格とも言えるのが「獣魔」です。
簡単に言えば、召喚魔法のイメージに非常に近いです。
召喚獣と契約し、その力を使役するものというイメージと相違ありません。
並の人間が契約すれば、「獣魔」から生気を吸われてしまい、あっという間に絶命してしまうほどのリスキーな存在です。
では高田裕三先生はどのようにして八雲にこの力を与えたのでしょうか。
そこで不老不死の力が出番となります。
八雲は不老不死の力を得ており、デメリットなしに「獣魔」と契約・使役できます。
ただし、「獣魔」という存在自体がレア物なので集めるのも大変なのですが。
そのバランスをとるのがとても上手なのが高田裕三先生です。
もちろん一部の敵も「獣魔」を使役してきますし、バトル時は「獣魔」同士の打ち合いになることもあります。
そのバトルが非常に熱いのです!
「藤井八雲の名において命ずる、出でよ土爪!!」
という感じで詠唱・使役します。
これが何とも童心・厨二心をくすぶります!
子供の頃はよく八雲の真似をしていました(笑)。
今でも時々真似をするくらいにかっこよかったりします。
サザンアイズ(3×3 EYES)読者なら理解してもらえると思います(苦笑)。
高田裕三先生はこういう設定を作るのが上手だなと。
うまく不老不死の設定を生かしてます。
八雲の場合、獣魔は前半は数種類しか使役できないのですが、ストーリーが進むにつれ、色々な獣魔と契約を結び、徐々に強くなっていきます。
八雲自身も戦い慣れしてきますし、成長を感じられるバランスとなっており、この高田裕三先生による設定が非常に面白いです。
ただ人によっては、獣魔の撃ち合いはあまり好きでない人もいるみたいで、その辺は好みになるのかもしれません。
でも私は絶対に面白いと断言します。
何十年たっても物真似するような漫画はそうありませんでしたから。
いかがだったでしょうか。
ぜひ興味を持って読んでみようという方、気になってたけど読んでなかったという方など、この機会に読んでいただけたらと思います。
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タグ:サザンアイズ(3×3 EYES), 不老不死, 月刊ヤングマガジン, 高田裕三