ネタバレ注意!篠原千絵先生の知られざる漫画「刻だまりの姫」の魅力 | このマンガが目に入らぬかっ!- 漫画のネタバレ・レビューサイト

篠原千絵先生の漫画作品「刻だまりの姫」は問題作品だった!?

篠原千絵先生の作品といえば、「闇のパープル・アイ」・「天は赤い河のほとり」など長きに渡って愛される作品が多く、根強いファンが多くいらっしゃる作家さんです。

画風も昔と変わりなく、ミステリアスで少し怖い作品や異世界にタイムスリップするなど、知的でロマンチックな作品が読者の心を捉えて離さない作品です。

そんな私も愛読者の一員であり、長年篠原千絵先生の作品を読んできましたがその中でも既刊2冊で終わっている、続きがどうしても気になって仕方ない作品が「刻だまりの姫」です。

3巻は出ないかと情報を求めても一向に出る気配はないですし、このまま打ち切りではないかといわれて早10年になろうとしています。

もう諦めモードになっていますが、わたしだけでもこの記事を通して「刻だまりの姫」の魅力を伝えられたらと思います。

ネタバレ注意!篠原千絵先生の漫画「刻だまりの姫」はこんなお話

主人公茜は美大に通う大学生。

才色兼備で茜にも特別優しくしてくれる先輩の亮が好きで好きで仕方がなかった。

皮肉にも後から入ってきた顔は可愛いが性格はワガママな乃愛に亮を取られてしまう。

比較的真面目な茜は乃愛にたいしても、亮の恋人なんだからと嫉妬心をおさえようとするも乃愛の「相手にされていないのにみっともない」という言葉を放たれ冷静ではいられない。

そんなとき、鏡のなかから「いいんだよ。憎んで。いやな女なんだろう?ガマンせずに憎めばいい」と着物を着た童女が現れた。

頭骸骨を毬にして遊ぶ怪しげな童女は大姫といい、“刻だまり”の世界鏡の中で時が止まっている世界を支配して鏡をつかって意のままにすればいいと茜に語り掛けるのだった。

を通して、大姫の言う通り茜は時が止まっている世界で亮に会いにいったり乃愛に嫌がらせをされた仕返しをしたりと感情のままにふるまう。

ある日、亮のことで乃愛と言い争いになり思わず茜は乃愛を鏡の中に入れてしまった。

大姫の前に連れてこられた乃愛はこれまで茜が鏡をつかってやったことを亮にバラすとおどし、思わず茜は刻だまりの世界に乃愛を閉じ込めてしまう。

亮を想う恋心が茜の尋常ではない行動に拍車をかけ狂わしていく。

そして、鏡を使い刻だまりの世界を行き来する者が茜以外にもいることが判明する。

その人物は時をとめて殺人を犯していた。

3人も殺し、なおかつ茜と同じ時の世界を支配する大姫と同じ存在清水の若君という主人をもった鏡の使い手はなんと亮だった。

複雑な過去をもつ亮は次々と殺人を犯したが茜が同じ鏡をつかっていたことに気づいていた。

茜は亮の犯行を食い止めるべく追いかけるも亮に殺されそうになる。

他言はしないこと、を誓わされそれがため茜は殺されずに済んだが、茜は亮の事がどうしても嫌いになれないのであった。

篠原千絵先生の漫画作品「刻だまりの姫」の問題点はここだと思う

まず、茜が恋敵の憎い乃愛を鏡の世界に閉じ込めてしまうところです。

作品中大姫は茜の指示に従い生きたまま乃愛を玉の中に入れてしまいます。

水もなく食べ物もなく、やがては餓死し骸骨になる様子に乃愛の恐怖で戦慄した顔は衝撃的です。

歴史で嫉妬に狂った王妃たちが残忍な処刑などを命じていますがそれらを思い起こさせます。

篠原千絵先生の作品に残忍なカットは珍しくもないのですが他作品とちがうところは主人公が自ら悪行をしているところです。

前作品「水に棲む花」では純粋に愛し合っている主人公と対比で身体だけの関係で自分のことしか考えない男を愛した女が最後に男を殺してしまうカットを描いていましたが、これは漫画界の倫理に反しているように思えないです。

主観かもしれませんが、この「刻だまりの姫」は「水に棲む花」に比べタブーを超えてしまった感があるのです。

ふたつめは茜が乃愛と亮のセックス中に鏡をつかって忍びこみ乃愛と自分が変わって亮と交わってしまうところです。

欲望のまま突き進んでいますがあとにみじめでみじめで仕方がないと茜は泣いています。

乃愛を閉じ込めてしまったのもこのことがバレてしまいどうしても亮には知られたくないというみじめな女心からでした。

タブーを突き破ってでも真の女の深い感情を観た気がして心を離しませんでした。

これが少女漫画誌に載っているだんてよく出版されたなぁと思っていたら案の上打ち切り。

しかし、明るくハッピーエンドなだけだなんて嘘っぽいしこれくらいジメジメした話は妙に新鮮でした。

しかも巨匠の篠原千絵先生ですからやってくれたなという素直な感情でした。

わたしと同じくその後が気になる方が多くいらっしゃるようで続刊を首長くして待っています。

やはり人間は感情の生き物で憎い男がどうしても嫌いになれない複雑な女心などを巧みに描かれてしまう篠原千絵先生だからこそ。

その影響力も考えて〝待った”がかかったのだろうなと想像してしまいます。

こういった問題作品を世に認められる巨匠たちがか果敢に描くことで新たな発見や盛り上がっていくことに繋がるのじゃないかと、わが望みとして思います。

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