驚かされること必死。ミステリー作家、綾辻行人
たった1行で世界が変わる。十角館の殺人
作家である綾辻行人はミステリーのシリーズ物として館シリーズというものを書いている。
その第一作目が十角館の殺人という小説です。
これは、K大学の学生数人が離島に旅行したときに起こる悲劇が描かれています。
これはクローズドミステリと呼ばれるジャンルで、限定された空間の中で次々に人が死んでいきます。
限定された空間ということもあり、読者も読みながら推理をすることが容易になっています。
しかし、思考を巡らせることが簡単なだけであって、真相にたどり着くことは至難の業となっています。
この小説を読んだ人の中で、結末前にこの真相を見抜けた人が果たして何人いるだろうか。
9割以上の人が真相を見て驚いたことでしょう。
しかも、その種明かしの仕方がたったの一行なのです。
そのたった一行を読んだだけで、今まで自分が大きな勘違いをしていたことに気づかされ驚愕を覚えることになるでしょう。
2度驚かされる。迷路館の殺人
迷路館の殺人は綾辻行人が描く館シリーズの三作目です。
これもクローズドミステリで、迷路館という複雑な迷路で廊下が作られた館の中に複数の人が生活し、その中でまたもや人が殺されていきます。
この迷路館の殺人は作中作という形をとっています。つまり、この作品のなかでも一つの作品が出てくるのです。
この作品はもちろん迷路館の殺人そのもののストーリーともリンクしているわけですが、とにかく驚きます。
迷路館という舞台を上手く使ってよくできた作品をこの小説の中で読むことが出来ます。
それだけでも満足感があるのですが、最後のエピローグ。
これが本当に素晴らしい。
ただでさえ満足感があったのに、最後の最後で大きな驚きを隠し持っており、100%まで達した満足感は120%まで振り切ってしまいます。
アニメ化もされたAnother
綾辻行人はミステリー作家ですが、Anotherという少しだけ異色な作品があります。
これはホラーミステリであり、ホラー要素が入っているのです。
上記に挙げた「館シリーズ」とは少し雰囲気が変わりますが、でもやはり今まで完成度の高いミステリを書いていただけあり面白い。
ホラーの要素で驚かしにくるわけではなく、やはりミステリで読者の心は殺されます。
この作品はアニメ化もされており、アニメの方も原作に従って完成度は高く、普段小説を読まない人はぜひアニメを見て欲しく思います。
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