「傷だらけの悪魔」いじめのループの怖さ
こんにちは!ライターの「えり」です☆
今回紹介するのは、無料マンガサイトcomicoから
いじめ問題の残酷さを描いたマンガ「傷だらけの悪魔」です。
普段あまり暗い内容のマンガは読まないのですが、
タイトルが気になって1話を読んでみると、
色々考えながら、一気に読んでしまいました。
加害者からへ被害者へ、いじめ問題の根底
田舎に転校してきた葛西舞(15歳)は
前の学校でいじめグループに入っていた女の子。
いじめのグループといっても直接何かしていたわけではないんですが。
ここがポイントです。
被害者にとっては、何もしないのも加害者と同じということ。
被害者にとって、助けを求めても何も行動を起こさず、
見張り役のような役割だった舞も加害者と同じです。
転校先の田舎の学校に、以前自分たちのいじめが原因で転校した
生徒「小田切しの」がいた事で復讐劇の始まり。
どちらが被害者なのか?どちらがひどかったのか?
読み進めていく内に心が痛くなります。
いじめへの復讐は当然?考え方のちがい
結局転校生にひどいいじめを受けていたという小田切に対して
クラスメイトが舞に対していじめを始めます。
自分では手を下さず、周りに被害者だったという同情をさせてのいじめ。
以前の舞と似たような手法での復讐を始めます。
中でも怖いと思ったのは、正義感の強い名取静。
ヒーローもののアニメに沿っての考え方が
なるほど~!と思わず感心してしまいましたが、
実際にはすごく恐怖を感じます。
正義のヒーローがみんなで1人の敵を倒すのはいじめではないのか?
でも、それでもみんなが支持しているならそれは「正義」。
深く考えてしまうと、ぞっとする感情ですよね?
いじめをしていた人物は悪者。だから懲らしめるんだという考え。
いじめ=悪い事がそれをいじめ=「正義」と主張することで、
いじめの対象である被害者が「悪者」と大多数から決めつけられる事。
被害者がこのマンガでは以前いじめをしていたことによって、
完全なる被害者であるとは主張できないのが辛い。
いじめを完全に無くすには、被害者たちはどう動けばいいのか
学校という狭い世界で起こるいじめという問題をなくすには、
大人の努力も必要が不可欠だという事。
なんだか、結局完全なる解決策が未だに存在しないいじめ問題は
心が締め付けられる想いになります。
現実に自分が経験してしまったら正常に考えができないだろうし、
マンガという物を通して客観的に捉えてもらえたらいいと感じました。
被害者を作らないのが大前提ですが、知っていても何もしてくれない
関わらずにいたいと思う人間も被害者にとってはいじめと同じ。
それを理解しているだけでも、少しはいじめという問題を
遠ざけることになるのかもしれません。
ぜひ、若い人にも大人にも読んでほしいマンガです。
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