久正人先生の趣味全開なアクション活劇「ジャバウォッキー」
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出典:booklive.jp
スーツを着こなし回転式拳銃をぶっ放す!斬新すぎる設定「ジャバウォッキー」
とにかく発想の勝利って作品が好きなんです。
読み進めていくほどに、噛めば噛むほどに、魅力が湧いて出てくる作品より、一目みただけで、作者どんな頭してんだって、その想像力のすさまじさに打ちひしがれるようなアイデアに飛んだ作品。
「ジャバウォッキー」がまさに後者です。
恐竜が絶滅せず、人間並みの知能を持ち、世界の裏で暗躍しているという設定の作品は、過去にもありました。
その人間を支配しようとする恐竜達を阻止するために、草食恐竜と主人公スパイが007ばりの大活躍をするというストーリー展開は、実に面白いです。
ホント斬新な切り口だと思います。
どんな漫画だ?って多くの人はついつい本書を手に取りページをめくってしまう好奇心に駆られる作品だと思います。
もちろん僕も、その一人でした。
アイデア一発勝負ではない緻密極まりない作品のプロット、久正人先生の教養の深さ
この「ジャバウォッキー」の作者である久正人先生は慶応義塾大学を卒業されているそうです。
その学歴が反映されているのかは不明ですが、驚くべきはその知識の質と量。
仮に歴史の裏側で恐竜が人間を支配するために暗躍していれば、どんな世界になったかを描く物語であるため、歴史上の実在の人物や重大事件がストーリーに頻繁に登場しますが、その造詣の深いこと。
物語の最初の任務はロシアです。
ロシア皇帝の持つオ―ブを奪還する任務なのですが、ビザンティン帝国とロシア帝国の紋章の共通点や、ロシアの歴史的背景から、ロシア政府と恐竜が極秘に通じているという世界を展開。
また、テスラコイル発明の裏でも恐竜の存在をにおわせるなど、歴史が相当好きでないと、ここまで詳細に調べてシナリオを描けないだろうなと感じました。
ファンタジーな設定のため、ご都合主義的な展開になりがちなのでは?思ってしまうかもしれませんが、作者の頭の良さがそれをいい意味で裏切ってくれます。
歴史好きにはたまらない作品だと思います。
絵のこだわり、作品のこだわり「ジャバウォッキー」は相当なオタク作品
出典:mangazenkan.com
ジャバウォッキーは絵柄が新しい。
モノクロを多用し、アメコミのような海外の漫画雑誌を読んでいるかのような「おしゃれ」な絵柄です。
非常に個性的な絵と構図で、主人公が銃を一発ぶっ放すにしろ、細かく丁寧に描写され、作者の相当なこだわりを感じ取れます。
久正人先生は物語の至る所にマカロニウエスタン映画の要素を詰め込んでいます。
主人公のサバタの名前も「西部悪人伝」の主人公からでしょう。
恐竜をモチーフにする点でも、相当マニアックな趣味をおもちですが、それが作品にも色濃く反映しております。
斬新なアイデア、確かな時代考証に基づく綿密なストーリー展開、そして作者の趣味爆発な作風。
正直敬遠される方もおられるタイプの作品だと思います。
人を選びます。
ただ言えるのは、僕個人としては本当に本当に面白いってことだけです。
是非読んでこのこってりしたマニアックな世界観に触れてほしいです。
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