吉田秋生「ジュリエットの海」に乙女ゴコロがトキメく!
出典:blog.livedoor.jp
乙女ゴコロゆさぶる「ジュリエットの海」!
私は吉田秋生さんの大ファンです。
最初は「BANBNAFISH」から読みはじめ、主人公のアッシュの虜になり、「カリフォルニア物語」「YASHA」など次々と読みました。
吉田秋生さんの描かれる、賢くて目のキリッとした主人公の青年たちに本気でホレています!
そして文学的でハードボイルドで、ちょっと同性愛の香る、まるで映画のような世界観が大好きです。
ですが、最近映画化もされた「海街diary」は一変して落ち着いたお話です。
面白いのですが、吉田秋生も丸くなったのね…という感じで、私的にはトキメキが物足りません…。
トキメキといえば、オススメなのが初期の短編「ジュリエットの海」です。
「カリフォルニア物語」が終了した直後に描かれたもので、絵がとてもきれいですし、文学チックで思春期の切なさを詰め込んだようなお話です。
そして登場人物の透が透明感ある美貌でキレイすぎ!なのです。
「ジュリエットの海」ネタバレ
小学校、中学校と同じ学校に通う、哲朗といじめっ子の透。
二人のおばあさん同士も犬猿の中です。
でも哲朗のおばあさんが亡くなった時、一番泣いたのは仲の悪いはずの透のおばあさんでした。
透もいつの間にか哲朗をいじめなくなり、二人は仲良しに。
文化祭で透がジュリエット、哲朗がロミオを演じたりもします。
ですが哲朗は親の都合で都会に引っ越すことになります。
高校に進んだある日、哲朗は病院で入院中の透と再会します。
透にいじめっ子の面影はなく、性格は変わらないけど痩せほそっていて、まるで女の子のような、はかなげな美少年になっていました。
そして毎日病室の窓から海を眺める日々…。
哲朗は、そんな透になぜか欲情してしまうことも。
ですが、透はどんどん痩せていき、ついに亡くなってしまいます。
透が聴きたいといっていたバッハの「主よ人の望みの喜びを」のカセットテープを哲朗は用意しました。
透の望みは「大人になること」。
でもそれは叶わず、波の音が変わらず響くだけなのでした…。
吉田秋生さんの描く透がキレイで切ない!
出典:green.ap.teacup.com
哲朗が語り部で主人公ですが、なんといっても透が魅力的です!
生意気で、憂いがあって、とびきりの美少年です!
そしてはかなくて、なんとも切ない気分にさせてくれます。
「BANBNAFISH」のアッシュや「カリフォルニア物語」のヒースからゴツさを抜いて、限りなく美少女よりの美少年にした感じです。
お話も登場する美少年も、まるで思春期の切なさを凝縮したようにトキメキます。
ベテランになられた今ではきっと描けない世界だと思います。
吉田秋生さんの若い頃の切ない乙女チック満載な「ジュリエットの海」、オススメです!
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