「ヒメゴト~十九歳の制服~」全巻読んだので感想をかいてみた
目次
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【数々の秘め事が、19才をオトナにしてくれるのかもしれない】
峰浪りょうさんのマンガ、「ヒメゴト~十九歳の制服~」。
3巻まで無料で読んでたんだけど、
その続き(4~8巻)を読んだので、感想を書いてみます。
そうそう、3巻までのストーリーだけじゃモッタイナイので、
無料巻のみ読んでる人は、できれば最後まで読み進めてほしい。
あらすじだけでは感じ取れない、3人の感情のやり取りを細かく読み込んでほしいです。
最初は「イロモノ的マンガかな?」と思って読んでたんだけど(スミマセン!)、
最終的には男だとか女だとか関係ない、人間対人間の感情の交錯が描かれます。
男であること、女であること以前に、
もっとも大事な「人間であること」を教えてくれる。
もちろん、題名のとおり、性的な内容のオンパレードではあるんです。
でも、その根底にあるのは、親子関係のトラウマであったり、
自分との対峙だったり。内容はじつはすごく重くて濃い。
その後ろめたさに、読んでいて嫌な汗をかきました。じっとりと、それはもう(笑)。
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【学生時代って、”自分との対話”をいちばん持てる時代だと思う】
学生時代って、一番時間にゆとりのある年齢。
自我が芽生え、「自分ってどうあるべきなのか?」と自問し続ける時期です。
もしかしたら人生のうち、もっともドラマチックな年齢かもしれません。
いちばん苦しくて、いちばん悩みごとが多い。
「私はこうありたいんだ」という理想の自分像と、
現実の自分のギャップに悩まされます。
でも「その葛藤の時期こそ、人生でもっとも輝かしい年齢なのかもなぁ・・・」なんて、
その年齢をとうに過ぎた私としては思ってしまうワケです。
ただし、渦中にいるときは、血反吐を吐くくらい苦しい(笑)。
過ぎ去った年齢だからこそ、懐かしめるだけ。二度と戻りたくはありませんが、
懐かしく思い出すことはあります。こんな漫画に触れると、思い出します。
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【なりたい自分になるためのプロセス、それが「ヒメゴト」】
個人的に、登場するキャラの中でいちばん共感できるのが、
スカートを履けない女の子、ヨシキです。
私は女子校でしたが、みんながどんどん女っぽく、色気づいていくのを見て、
「自分はああはなれない」と違和感を覚えたものです。
だから、未華子みたいな女らしさを秘めたタイプを見てると、
「ほんとに同じ性別なんだろうか」と思ってしまうほど、
自分とは別の世界の生き物のように感じていました。
でも今思い返すと、それって自分が周囲に染まるのがイヤなだけだったかもしれません。
まわりと同化して、同じような服やメイクになっていき、没個性な女性になっていく。
そういうのが許せない時期も、自分にはたしかにあったんです。
でも、やっぱり私は女性性で、けっして男ではなかったし、
女っぽい一面だって(少しは)備えて生まれついていた。
そういうのを認めていくプロセス=ヒメゴトなんじゃないかなぁ?って思います。
この「ヒメゴト」という漫画のヨシキのココロの葛藤を通じて、
私も当時の自分の感情を、いまさらながらなぞることができました。
そして、当時の自分にとって未解決だった感情のもつれを、
この漫画によってクリアにすることができた気がします。
当時抱えていたトラウマを解決する糸口が、この漫画に隠されている。
それは、性別の分化にかぎったことではなく、
19才の屈折した感情や後ろ暗い欲求など、
あらゆる方面から鋭く読み解いていく面白さが、
この漫画にはあると思います。
現在19才の人が読んでも身近で面白いと思うけど、
19才を過ぎた人が読んでも、また別の意味で面白いと思う私です。
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