原田マハの美術小説は圧倒的な世界観に魅了される!
原田マハの美術小説「楽園のカンヴァス」を購入した理由
原田マハの小説を初めて読んだのは、代表作でもある山本周五郎賞を受賞した「楽園のカンヴァス」である。
そもそも、山本周五郎賞が何であるかもわからなかったので、表紙になっている絵にひかれて購入したというほうが強い。
原田マハの美術小説「楽園のカンヴァス」の内容は?
この本は、ルソーという画家の作品を中心に時代も行ったり来たりしながら謎を追い求めるストーリーである。
美術という世界の表よりも裏を書いている本だ。
私自身美術館に行くことは嫌いではないが、まったく興味も知識もない。
絵を買ったこともなければ、どの作品がいくらくらいの値段がつくだろうかと予想もできない。
しかし、何もわからない私であってもすぐにその世界にどっぷりはまってしまい、美術館に行ってみようかななんて気分にさせてくれるのが不思議さをもっている。
圧倒的な世界観と知識、現実と非現実が織り交ぜられており、美術を専門的に勉強してきた人間でなければ書くことができない作品だ。
原田マハが書いた小説で勧めたいのは美術関係の作品!
原田マハは美術関係の作品以外にもお仕事小説や青春小説など幅広く書いている。
「風のマジム」という沖縄の女性がサトウキビからラム酒を作るという作品も丁寧に書かれていて、一度沖縄に行ってラム酒を飲んでみたいなと思わせてくれる一冊だった。
しかし、作品によって冒険しているなと感じる時もあり、ムラがないと言ったらうそになる。
しかし、彼女の一生懸命準備したとわかる丁寧さと、何かを誰かを応援したいというような気持が伝わってくる文体が心に響く。
原田マハという作家が書いた作品で、誰かに勧めたいと思う作品はやはり美術関係の作品である。
切り取り方はそれぞれだが、その美術関係の作品に多く登場するMOMA(ニューヨーク現代美術館)が登場する場面では、話がつながっているところをかすかに感じさせてくれるところも面白い。
何作品か読んだことがある人にとっての楽しみをちゃんと作ってくれているところがまた感動を覚える。
原田マハ自身が勤めていたということもあってよく出てくるMOMAなど、おそらく美術に傾倒している人には、偏りがあったり物足りなさがあるのかもしれないが、何も知らない人間をあれだけ美術の世界へと引き寄せるという点において彼女のほかにはいないと思う。
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