「ギフト±」需要と供給！臓器売買の闇

こんにちは！ライターの「えり」です☆

今回紹介させてもらうのは

ギフト±です。

臓器売買がテーマなので、ちょっとグロイ描写あり。

そこまでの絵のグロさはないですが、

内容が内容なので苦手な人は閲覧注意です！

鯨は肉から油から余すことなく無駄のない生き物。

人間もそれと同じく臓器から歯・眼球まで他人が必要としている。

物として扱う事自体が少し歪んでいますが、

人間を物として取引している闇の臓器売買を描いたマンガです。

鮮度や高品質といった言葉を使っている薄気味悪さを感じるものの

続きが気になってしょうがないくらいに話に引き込まれる。

怖いし気持ち悪い！けど読みたい！と感じされる展開が最高です。

「ギフト±」の主人公である鈴原環ですが、

現役女子高生でありながら臓器売買に関わっています。

臓器を提供する側の人間を捕まえるという点ではとても優秀な環。

環を含める仲間は一見非情で残酷な事を遂行しているように見えますが、

ターゲットとしているのは犯罪者のみになっています。

刑務所から出てきても同じ犯行を繰り返す人間を中心に社会的に見て

「悪」と認識される人間に狙いを定めています。

悪であっても臓器は求めている人がいるといったアンバランスさや、

どちらもやっていることは犯罪行為だとしても、何となく環が正義に見えてしまう不思議。

環自身にも大きな手術の後が見えるのにも話の展開が気になる所です。

命を大事にしている発言がよく出てくる環ですが、

まだまだ隠されたものがたくさんあってこれからの展開で明らかになっていくのでしょう！

環を中心に進んでいく物語であることは変わりないのですが、

ただの臓器売買だけではないのが見どころです！

過去の犯罪が複雑に絡み合って少しずつつながっていく過程は

かなりよくできたミステリー小説を読んでいるかのように思えます！

つまり話の構成がものすごくうまい！

マンガという作品の部類でありながら小説を感じさせるくらいの詳しい情報。

詳しいとはいえマンガの為に読みやすくて簡潔に分かる。

両者の良いとこ取りをして読者を惹き込んでいくお薦めマンガです。