「ドラゴンヘッド」とは結局なんだったのか?永遠に謎の残るマンガ
目次
【ドラゴンヘッドとは一体なんだったのか?結末に答えが「ない」】
「ドラゴンヘッド」。よくもわるくも謎を残しまくった話題作です。
あらすじは、
・修学旅行中の新幹線。富士山付近トンネル内で突然の脱線事故。
・車内はほぼ全滅、生き残りの3人の高校生男女が閉じ込められる→うち1人の男子発狂。
・男女2人で逃げるも、トンネルは崩れ、出口がない。どうにか外に出たら、日本が壊滅していた。
という衝撃的な展開。
1巻がいちばんワクワクするかもしれません(不謹慎だけど)。
トンネル内だから助かったんだけど、だからこそ、外界で何が起きたか分からない。
地震?富士山の噴火?隕石?戦争?現状がつかめない主人公たち。
歩けど歩けど瓦礫の山。塵の中、食料や寝床を探し回り、ケガもする。
「もしや、世界には自分たちしか生き残っていないんじゃないか?」
という絶望の中、いったいどういう状況下なのか、自宅や家族はどうなったのか、と地元・東京を目指します。
今でこそ映画などでこういう展開多いけど、当時の漫画で、しかもこういう設定での生き残りストーリーは珍しかったんです。
【発狂した男子高校生「ノブオ」のボディペイントが怖すぎる】
2巻の表紙が「ノブオ」といういじめられっこです。
新幹線トンネル内に閉じ込められたとき、発狂する人物。
もともと気の弱いところにこの絶望的な状況なので、発狂するのも分かるんですが、
発狂の仕方がちょっと異常。
ヘタに少人数生き残ってしまったので、トンネルの中で「神」となって、顔や体に変な模様を一面に描き、
ナイフをほかの生き残りの男女に向けて仕切ろうとするんですね。
日ごろのイジメへの恨みとかもあったかもしれないけど、めちゃくちゃアブナイ人格です。
このノブオボディの●模様が、とにかくキモチワルイ(笑)。
「ドラゴンヘッド」といえば「ノブオ」というくらい、この漫画に必須の特異キャラとなりました。
当時、罰ゲームのボディペイントといえば「ノブオ」柄だった。
それくらい人気でしたよ、ノブオ(笑)。
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【トンネルを抜けてからは、わりとグダグダになっていくストーリー】
やっぱり、この「ドラゴンヘッド」の最高潮は、トンネルを抜けた後くらいまでだと思うんです。
もちろん、世界の終わりみたいな状況なのでハラハラはするんだけど。
その後しばらくは、あまり記憶にないんですよ。
生存者に出会ったり、暴漢に出会ったりしながら生き延びていく中で、一緒にいる女の子とちょっといい感じになったりもします。
こんな状況にも関わらず、力強く一人で生き抜くおばさんに出会い、しばらくお世話になったりとか。
こういう展開は、なんとなく「あるある」で、想像範囲内かな?という感じです。
で、事情でヘリに乗って山越えをするんですが、そこで急展開。
スキンヘッドの洗脳集団みたいなのを上空から発見してしまうんです。
脳に何かほどこされて坊主になった人たちが、捕らえられてウロウロしながらこちらを見てくる。
そのうちの一人の少年の目つきに異常なものを感じて、主人公は戦慄します。
このあたりの描きこみは最高です。
さて、この少年と天変地異の関係は?ここが争点です。
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【結論がハッキリ描かれないので、物議をかもした漫画の代表格】
ただ、結論が出ないまま。こういう展開もアリはアリだと思います。
とにかく読んだ人は皆一様に、「怖かった!でも、結局なんだったの!?」という感想になる。
<結果がグレー><想像にお任せします>がキライな読者からすれば、不満爆発モノです。
でも、私にしてみたら、いまだに結論を考えてしまうほど、鮮烈な印象を残してくれたマンガのひとつです。
私は私なりに「こうなんじゃないか?」と結論をつけて納得したつもりですが、答えはないまま。
今では、「読後感を<あーだこーだ>と語り合うのが楽しい漫画だったなぁ」という感じ。
いろんな結論が導き出されてますが、答えのない漫画っていつまでも語り草になる。
「ある意味、漫画の戦略としては正解かも?」と思ってます。
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