読まないと損をするマンガ、それがドロヘドロ!
日本のマンガでも稀有な作風と面白さ、それがドロヘドロ
ここまで独特かつ世界観の強さを持ったマンガは他に類を見ないといえます。
ドロヘドロの舞台となる世界は非常に殺伐としており、人間と魔法使いが殺し殺されたりといったことが当たり前です。
そして松本大洋のマンガにもみられるような、退廃的な雰囲気があるのですが、どの登場人物も飄々とした空気と、いい意味での軽薄さを持ち合わせています。
暗めの画風やグロテスクな描写が多数見られるハードコアなマンガであるにもかかわらず重々しさはまったくありません。
それどころか、ひとくせもふたくせもある剽軽なキャラクターたちの折りなすブラックなユーモアを味わえるのです。
そのユーモアを味わうと普通のユーモアでは満足できなくなってしまう香辛料たっぷりのスパイシーな料理のごとき強烈な個性と中毒性があります。
こういった点では大手出版社が手がける有名雑誌掲載のマンガとは異なる点です。
とっつきにくくマジョリティに好まれるようなマンガでは無いのかもしれません。
でも一度読んだら二度と忘れられない、クセになって仕様が無い作品、それがドロヘドロなのです。
ドロヘドロのキャラクターの魅力
ドロヘドロに出てくるキャラクターは殺し殺されるのが当たり前の殺伐とした世界に住んでいます。
なので読者が持っているような倫理観とはまったく異なる倫理観をもって生きています。
そうなると主人公に思い入れを持つことが出来なかったり、下手をすれば嫌悪感を抱くことも多いでしょう。
しかしどういうわけかドロヘドロの場合、どう考えても共感できるような点がなさそうな敵役のキャラクターにすら愛着がわいてきます。
どのキャラクターも退廃的で救いの無いような世界の中でもびっくりするぐらい底抜けに明るく生きています。
また、やっていることは悪人のそれなのに、どこか抜けていたり変な趣味があったりして決して憎むことができない。
そんな不思議なキャラクターの魅力がドロヘドロという物語の根っこを支えています。
謎が謎を呼び、全ては混沌の中に沈む。それがドロヘドロ
冒頭から謎、謎、謎づくしで、とにかく物語の展開が読めません。
顔の潰された死体などノックスの十戒に見られるような、王道の伏線かと思いきやまったく違う方向に回答が出てあっといわされる。
謎の一部が明らかにされたかと思うと、それがまた新たな謎となって立ちふさがります。
息をつく暇もなく物語にぐいぐい引き込まれ気がつくと再び混沌の中に沈み、早く次を読みたいと思わせるマンガ。
それがドロヘドロです。
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