平野耕太独特の世界観が炸裂「ドリフターズ」
ドリフターズの魅力
物語としては、いわゆる主人公が異世界に飛ばされて、様々な事件を解決し英雄になっていくといったマンガではありがちなパターンのものです。
異なるのは平凡な主人公が異世界に飛ばされるのではなく、歴史上実在して生死不明のまま歴史の舞台から消えた、英雄や傑物たちがありとあらゆる時代から異世界に漂着する点。
登場人物の誰もが信念を貫いて時代を生き抜いた自己主張の塊のような人間ばかりなのです。
なので力を合わせて悪を倒すといった単純な展開にはならずそれぞれの思想や思惑によって動いていきます。
なのでストーリー展開が先読みできない点がドリフターズというマンガの魅力です。
なにより例によって平野耕太のマンガの特徴である、差別や偏見と取られかねないくらい極端すぎるくらいのキャラ設定・世界観設定が健在なのがファンには嬉しいです。
登場させる歴史上の人物選定も、カバー裏を含めて実に平野耕太らしく思わず二ヤリとしてしまいますね。
特にメインキャラクターの3人の中でも、島津豊久と織田信長といった日本の戦国時代コンビの関係や死生観が郡を抜いて大好きです。
また、平野耕太節というのか独特の台詞まわしがいちいち格好良すぎる。
これは一度ハマると中毒になる事間違い無しです。
ドリフターズにハマることになった理由
最初は単純な作者買いで、同じ平野耕太作のHELLSINGがあまりにも面白かったからです。
しかし、最初はそれほど期待していませんでした。
ヒット作を送り出した作家さんが、ほかには凡庸なマンガしか描けないといったことはよくあることです。
しかし平野耕太先生とドリフターズは例外でした。
はじめはドリフターズというと、あの有名なバンド・コメディアンの方々のイメージがあり、世界観も良く分からずいまいちパッとせずにしなかったのは事実です。
ですが1巻を読んだだけで次の巻はいつ出るんだと悶えて調べまくるぐらいにハマリました。
ここまでハマったマンガは本当に久しぶりです。
異世界に飛ばされようがキレキレにキレまくった人物たちの自分を曲げない生き方。
残酷でありながらも格好良すぎる迫力の戦闘シーンと台詞まわし、キャラの魅力を引き立たせる圧倒的画力は、さすが平野耕太といったところでしょう。
シリアスシーンとギャグシーンの絶妙なバランス
平野耕太と言えば、その作風における合間合間にはさまれるシュールなギャグシーンも見所でしょう。
もちろんHELLSINGの頃にもありましたがドリフターズでもそれは健在です。
巻末の本編を無視したおまけマンガも同様です。
人によっては平野耕太のシュールなギャグが苦手な方がいるかもしれません。
しかし、しびれる様なシリアスシーンや残酷さと、シュールギャグの落差があるからこそ中だるみのしない作品になるのだと思います。
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