歴史マンガ「センゴク」の漫画の枠を超えた現場検証
マンガ「センゴク」とは、日本の戦国時代に活躍した千石権兵衛秀久が主人公の、歴史マンガです。
このマンガがこれまでに描かれた沢山の歴史マンガと一線を画するのが、その徹底的な現場検証にあります。
マンガ「センゴク」の漫画の枠を超えた現場検証
たとえば、織田信長が甲斐の武田勝頼を打ち破った有名な長篠の戦いがあります。
この合戦は、これまで無数の武田騎馬隊が、横一列になって織田信長の軍勢に突進してきたところを鉄砲を3段組みにして、柵の内側から迫りくる武田騎馬隊に向かって鉄砲を間断なく発射して打ち破った。
とされています。
この長篠の戦いにおける鉄砲の3段組の先鋒について、マンガ「センゴク」作者は徹底的な現場検証を行っています。
まず、合戦の舞台となった長篠周辺には、騎馬武者が横一列になって突撃できるような広い場所がないこと。
そして、当時の馬の飼育数から数万匹という馬を一度に戦争に投入できるような経済力を武田勝頼は持っていなかったことを検証していきます。
そして作成した自説を元に新たな長篠の戦い像を構築してマンガ「センゴク」の中で表現していくのです。
そのほかの戦いにも独自の解釈を展開
長篠の戦い以外にも、織田信長が今川義元を打ち破った桶狭間の戦いにおいて、少数の小田軍が敵方に先んじて今川軍の主力を把握した方法や、
武田信玄が織田信長・徳川家康連合軍と雌雄を決した三方ヶ原の戦いで、武田信玄が城にこもった徳川家康をおびき出した方法などが、作者独自の解釈で描かれています。
私は、中でも武田信玄が出陣した最後の合戦である、三方ヶ原の戦いの解釈が特に好きです。
三方ヶ原の戦いにおいて、織田信長が採用した作戦とは、徳川家康を囮として武田軍を甲斐の国から遠く引き離すというものです。
武田信玄が兵を挙げたのは、京都に上って朝廷から征夷大将軍と認めてもらうためです。
そのためには、どのような犠牲を払っても京都に上らなくてはなりません。
そこに目を付けた織田信長は、武田信玄に出来る限りの長征を強いることにしたのです。
結果は、上京途中での武田信玄の病死という歴史ですが、私は「センゴク」作者のこの推測を読んで、仮に武田信玄が病死しなくとも織田信長が、兵糧線の延びきった武田軍を破っていただろうと思いました。
今なお続くセンゴク世界
週刊ヤングマガジンで連載されていた「センゴク」そして2部『センゴク 天正記』、第3部『センゴク 一統記』と続き、2016年1月現在で第4部『センゴク権兵衛』が連載中です。
これからも「センゴク」の行く末に目が離せません!
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