『ジョジョ第四部』吉良吉影はなぜ
ジョジョの楽しみ方
私は『ジョジョの奇妙な冒険』というマンガが好きです。
このマンガ、週刊連載ということもあって、かなりライブ感があります。
つまり、その場で考えられた設定、後付け、のちのちの変更、矛盾、などがよく見受けられます。
しかし、同時に「間違い?」「わざと?」と迷わせる描写もあるのです。
それで、その部分を考えて、こっちで整合性をつけるのが読者のちょっとした楽しみであったりします。
吉良吉影「バイツァ・ダスト」スタンド・キラークイーン
たとえば、第四部では吉良吉影の正体がばれたのは偶然かどうかです。
まず吉良吉影とその能力の説明です。
ジョジョ第四部のラスボス、吉良吉影の能力「バイツァ・ダスト」は、他人に自分のスタンドであるキラークイーンを取りつかせることで発動の準備が整う能力です。
吉良吉影の正体を探ろうとして、キラークイーンが取りついている人物に近づくと発動し、正体を探ろうとしている者を爆破し、その直後時間を巻き戻します。
時間が戻ったことに気づくのは、キラークイーンの取りついた人物のみで、吉良吉影すらそのことに気づきません。
爆破された人物は復活するが、バイツァ・ダスト発動前に行われたことは、必ず実現します。
そのため、キラークイーンの取りついた人物、このときは早人という子でもですが、彼ががんばって、正体をさぐられないようにします。
でもバイツァ・ダストが発動されているかぎり、時間が戻る前に正体を探ろうとした人が爆破されるという結果を変えることはできません。
早人に吉良吉影のことを聞かなくとも、わけのわからないまま、その人は爆破されます。
吉良は早人についていって、自分を探す邪魔者が爆破されるのを見つけたら、バイツァ・ダストを解除して、ループを取り消せば、邪魔者を始末できるわけです。
バレたのは偶然?それとも
バイツァ・ダストの間、キラークイーンは早人を監視しており、吉良は無防備状態になっています。
キラークイーンを取り付けられた川尻早人は、何回かのループのあと、運命に定められた、岸部露伴という主人公側のキャラクターの爆破が起きる前に、主人公である東方仗助に自分の下へ来るように連絡します。
そして、岸部露伴の爆破の直前、勝利を確信した吉良吉影が、整形によって隼人の父親に化けていた自らの正体をしゃべっているところを東方仗助に目撃されてしまうのです。
こうして、吉良は仗助に攻撃され、バイツァ・ダストを解除この自白は単純な吉良吉影のミスのように見えます。
というより、作者のご都合主義に見えます。
しかし、じつは作中最初のバイツァ・ダストの発動時に、吉良吉影は隼人に自分の正体をしゃべっているのです。
この自己紹介は二回目でも繰り返されます。
おまけに、タイミングは岸部露伴が爆破される数分前です。
つまり、吉良吉影自体がバイツァ・ダストの「起こったことは必ず繰り返す」という法則のなかにいました。
吉良が、岸部露伴が爆破されるとき、自らの正体を暴露すること隼人はわかっていた可能性があるのです。
そのため、その暴露するタイミングにあわせて仗助を呼び寄せることで、吉良の正体を伝えることが出来た、と読むことが出来ます。
多分記憶ちがいもありそうですが、こんな風にして、なにが起きたかを補填しながら読むのも、ジョジョを楽しむ秘訣です、ということです。
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