ネタバレ注意!ボードレールの詩集「悪の華」の偽善者とは誰か?

ボードレールの詩集「悪の華」人間はみんな偽善者?

19世紀フランスの詩人ボードレールの詩集「悪の華」は基本となる思想によって構成されたひとつの構築物だ。

ではその思想とは何か。

それは詩集の冒頭の詩で宣言されている。

すべての人間は「偽善者」だ、という考えだ。

「悪の華」は詩集であるが、人間が産まれ、四苦八苦して生きて最後に死ぬ、というそこまでを描いたものだ。

その冒頭、ボードレールは読者に呼びかける。

「人間はみな偽善者なのだ。この本をこれから読もうとしているそこの君、君も偽善者だ、僕と同じだ。兄弟だ!」

ボードレールの詩集「悪の華」やりたいけれどやれないだけ?

なぜ偽善者などと言われなければならないのか。

私は何も悪いことなんかしていないのに。

何なんだ一体……、と思われるだろう。

仕方のないことだ。

怒って本を投げ捨ててしまうかもしれない。

しかし理屈はこうだ。

目の前に嫌いな人間がいるとする。

その人間があなたに対して暴言を吐く。

あなたは腹をたてる。

この野郎! 刺してやろうか! と、考える。

さてそのあとどうするか。

あなたはいろいろなことを考え、怒りを鎮めてやりすごすか。

または怒りを抑えることをしないで目の前の人間の腹を思いっきり刺してしまう。

こうなると、このふたつの選択によってあなたは一方では「善良な市民」もう一方では「犯罪者」というまるで別の言われ方をするだろう。

ボードレールの詩集「悪の華」善良な市民と犯罪者は何が違うの?

「善良な市民」と「犯罪者」はまるで違うもののように思えるが、ひとつの共通点がある。

それは「刺してやろうか!」と思った、というその部分だ。

ふたつの選択肢から多くのひとは「善良な市民」でいる方を選ぶと思われるが、ボードレールが言う「偽善者」とはその「善良な市民」のことだ。

つまりやったかやらないかの違いはあっても、やりたいと思ったことは同じだ。

やりたいのにやらないでいるだけ。

つまり人間はみな偽善者だ。

自らを偽善者であると自覚し生きなければならない苦しみを、ボードレールは詩集「悪の華」まるごと一冊であらわしているのだ。


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