るろ剣のライバルキャラクター、斎藤一を見てみるruroken_saito

【壬生の狼は明治に生きる】

昨今では珍しくも、実写映画化が好評であり続けている作品。

週刊少年ジャンプに連載されていたマンガ「るろうに剣心」ですが、私はこの作品のライバルキャラである斎藤一が大好きです。

ええ、そりゃもうリアルタイムで連載していた小学生の頃から。今に至るまで。

斎藤一は実在していた人物でして、新撰組の三番隊組長や、撃剣師範を務めていたこともあるくらいの剣腕の持ち主だったというのは作中でも語られています。

るろ剣では警官でありながらダークヒーロー的なキャラクターとして描かれ、マンガ的表現を強調した文字通りの「必殺」技である「牙突」を振るう作中最強クラスの剣客です。

「悪・即・斬」というただ一つの正義を貫く幕末から生きる修羅として、登場から最後まで主人公である剣心の正義を問い続けました。

 

【私が選ぶ斎藤一、最高の戦闘シーン!】

個人的にるろ剣最高の戦闘カードと思うのは、原作七巻収録の剣心VS斎藤の場面。

この戦闘、中盤までは斎藤が牙突の鋭さをどんどん上げていって剣心を試すのですが、剣心が抜刀斎化して斎藤の刀が折られてから本番

折れた刀で牙突→折れた刀を投げる→それを陽動として、徒手空拳でひるませる→ベルトで剣心の首を締め上げ、頸椎をへし折って縊り殺そうとする。

最早牙突どころか剣客の戦い方ですらない。

対する剣心も刀の鞘で対応し、最後に二人が握っていた得物はベルトと鞘という……。

この二人の戦いは後に斎藤が語る「最後まで生き残っていた奴が勝者」とする考えそのものであり、新撰組という元々サムライでない人々が武士道を生きていた考え方にも対応し、あるいはるろ剣のテーマの一つにすら触れるのです。

 

【その強さの本質は牙突ではない】

るろ剣の斎藤といえば、少年マンガ的必殺技として象徴化した「牙突」ですが、実際に斎藤が本気を出して「死合い」をすると牙突だけがその強さの本質ではないことがわかります。

そもそもがこのマンガ、主人公の剣心からして敵に説教しまくる、精神攻撃が基本の作品ですが、斎藤の精神攻撃力と耐久能力の高さは作中トップクラス!

本人いわく「心眼」と揶揄して言った洞察力は的確に相手の精神的弱点を見抜き(まぁ警官だし必要なスキルではあるのだが…)、容赦なく抉る

ある意味メンタル牙突である。

そして、そんな斎藤は対峙する敵役から剣心からしょっちゅう煽られるのですが、まぁ大抵鼻で笑い飛ばします。

大体、初登場時には不良警官を装って汚職政治家に尻尾振っていた犬っコロを演じていたのですから、仕事となれば小さなプライドをかなぐり捨てる男です。

そう、このマンガの斎藤一という男は「悪・即・斬」が絶対であり、それがブレない限り決して折れない男なのです。

そのためならば、手段も選ばず自分の面目を保つことも厭わず、だからこそ武士の魂である刀と剣術ですら「手段」と斬って捨て、悪即斬を遂行するのでしょう。

 

【宿敵・緋村抜刀斎との決着】

幕末から十年以上の宿敵である、斎藤にとっても一目置く宿敵と言える男が、本作の主人公である抜刀斎こと緋村剣心

剣心は元来優しい心根の人物であり、人を救うために人を斬ることの矛盾と罪の重さに気づいたことで、生涯をかけてその償いをし続けるというのが、るろ剣のテーマです。

一方、斎藤の正義は「悪・即・斬」

まるで噛み合わない正義ですが、剣心本人はこの斎藤の正義を常にどこか認めていました。

一方、斎藤は剣心の不殺の誓いを何度も批判し続けていました。

それは任務を行う上で、中途半端な戦力にしかならない剣客・緋村剣心よりも信頼のおける抜刀斎であることの方が都合が良かったからでしょうが、その態度は最終回間近にして変わります

剣心は奥義の習得と度重なる戦闘の代償に、数年後には飛天御剣流を撃てないことが判明。

これにより、剣心は剣を振るえる今の内に斎藤との決着を望み、果たし状を出します。

この時の剣心の精神状態は、それまで作中でブレッブレで揺れまくっていたそれと違います。

自らの罪の重さ、それを恨み晴らそうとする人々との戦い、今自分の周りにいる慕ってくれる人々。

それら全てを受け入れ「剣と心を賭して償いの生涯を完遂する」という答えに到達した、流浪人ではない不殺の剣客緋村剣心なのです。

その剣心に残った、幕末を駆け抜けた剣客としての悔い……それが宿敵である斎藤との決着

正直、これは完全に褒められた行動ではありません。

剣心にとっては、斎藤との禍根を残しておけば将来闇討ちされる危険性もないのです。

自分が彼にとっての「悪」にならない限りは。

そして、斎藤との戦いは戦闘ではなく殺し合いになるのは既に書いた通り。

それを、守る者ができた今の剣心がやるべきではないのは当たり前のことなんですが……

それでもやらざるを得なかったのが、剣客としての意地だったのでしょう。

ですが結局、剣心の決闘を斎藤はほっぱらかしてしまいます。

それを剣心は「愛想を尽かされた」と表現しますが、斎藤は「狼は狼。人斬りは人斬りと思っていたが、そうでもないらしい」と言っています。

つまり、これは斎藤からの無言の抜刀斎ではない「不殺の剣客・緋村剣心」を一個の人格として認め、お前はそうなんだから自分の守るべき者を守るためにその剣と命を使え、というメッセージに私は思えるのです。

史実の藤田五郎氏は長生きをして孫まで儲け、警官の撃剣指南役を務め女学校に勤務していたという、後代を育成する生涯を送ったそうです。

そういう、本質的には平和を願うからこそ自分は汚れ役を負っていたダークヒーローとして、私はるろ剣の斎藤一が大好きなのです。


スポンサードリンク



当サイト人気記事! アメーーク!!でマンガ芸人達がおススメしていた作品まとめ

【閲覧注意作品】 衝撃の女郎の物語・・・最後まで苦しい「親なるもの断崖」
電子書籍サイト徹底比較
スマホやPCでマンガを読むなら?
 ⇒ 当サイトで人気の電子書籍4サイトを料金や口コミで徹底比較!必ず気に入るサイトがある☆

現在のページTOPへ

【PROJECT6】ホームへ