スポンサードサーチ
【大切なことはあえて書かないオリヴァーの絵本】
そもそもオリヴァー・ジェファーズとは?
オリヴァー・ジェファーズは北アイルランドの人気絵本作家です。
独特のタッチとシュールな文章で他の絵本とは一線を画し、コアなファンもいます。
なにがそんなに人気なのかというと、オリヴァーは、一番大切な部分はあえて書かないことが多いのです。
例えば、大好きなおじいちゃんが死んでしまったシーンでは、普通の絵本であれば「おじいちゃんが死んでしまいました」と書かれているでしょう。
しかしオリヴァーの絵本では「ある日、おじいちゃんの座っていた椅子が空っぽになっていました」といった表現になっています。
また、仲良くなったペンギンと別れて、ようやくまた再会できたシーンでは、
なんとオリヴァーは一切の文章を書かず、男の子とペンギンがハグする絵のみで再会の喜びを伝えており、大変シュールです。
多くの子ども向け絵本では、何かと含蓄を持たせようと教訓めいた問いかけがあったり、
言葉でわかりやすく物事を説明するものが多いです。
しかしオリヴァーの絵本は、物事の要の部分はあえて直接的な言い回しを避け、
言い方をぼかしたり、絵だけで示して言葉では言及しなかったりと、
想像力で補う要素がたくさんあります。
【私が好きなオリヴァーの絵本BEST3】
〈1位 あっ、ひっかかった〉
この絵本は、まさにシュールなギャグがてんこ盛りです。
主人公の凧が木にひっかかってしまい、それを落とすためにいろいろな物を投げていくお話です。
落とすために投げたものも次々に引っかかってしまいますが、その過程にシュールな笑いがたくさんあります。
〈2位 心をビンにとじこめて〉
いろんな事を教えてくれる大好きなおじいちゃんが死んでしまい、
不安な気持ちを押し込めるため、心をビンにしまってしまう女の子のお話です。
おじいちゃんの椅子が空っぽになった、と語られて初めて、読者はおじいちゃんがいつも女の子のそばに描かれていたことに気が付きます。
オリヴァーは文章に起こしてはいませんが、おじいちゃんが星座について教えてくれている時に、
女の子の頭の中では、星の瞬きは蜂さんが燃えているのだと勘違いしているようなイラストが描かれているなど、
あたたかなシュールさが散りばめられています。
結末も、余計なことが書かれていない分感動すること間違いなしです。
〈3位 みつけたよ、ぼくだけのほし〉
自分だけの星が欲しい男の子のお話です。
星を捕まえたい男の子は、早起きして星を待ちます。
なぜって?オリヴァーによると、星は一晩中瞬き続けていて、朝には疲れているに違いないからだそうです。
なんてシュールな発想でしょうか。
他にも星と手を繋いで散歩をしているイラストなど、あたたかくかつシュールな描写にほっこりします。
スポンサードサーチ
【子どもより大人がニヤリ。シュールなシーンあれこれ】
先ほど挙げた〈あっ、ひっかかった〉の1シーン。
たくさんのひっかかったものを落とすため、男の子はハシゴを引っ張りだしました。
そしてそのハシゴ・・・も男の子は投げてしまい、木にひっかかるのです。
登らないんかい!と、まさにシュールな展開。
更にはその後も続々ひっかかり、最後にとうとうノコギリを持ち出して、木を切るのかと思いきや・・・もうわかりますよね。
〈まいごのペンギン〉という作品では、ペンギンをおうちに帰してあげるために男の子が奮闘します。
ペンギンの素性を調べるため、男の子が尋ねるのはお風呂のアヒル…なんともほのぼのシュールです。
他にもシュールで面白くて心があたたかくなるシーンがたくさんあるオリヴァーの絵本。
ぜひ手にとってみてくださいね。
スポンサードリンク
当サイト人気記事!
アメーーク!!でマンガ芸人達がおススメしていた作品まとめ
【閲覧注意作品】
衝撃の女郎の物語・・・最後まで苦しい「親なるもの断崖」
スマホやPCでマンガを読むなら?
⇒ 当サイトで人気の電子書籍4サイトを料金や口コミで徹底比較!必ず気に入るサイトがある☆