【私のベストゆるゆるシーン】
私が最も好きな、ゆるいシーンはマンガ「TACTICS」における大敵、源頼光が妙なポーズを取りつつ「さあ、ここからはシリアス展開だよ!」と発言しながら登場したシーンです。
いわゆるメタ発言ですから「マンガとしてどうなんだ」と突っ込まれかねないシーンではあります。
現に私の知人も、大事な戦闘シーンの前なのにさすがにあれはやりすぎと言っていました。
しかし私はせき込むほど大笑いしました。
木下さくら先生に敬意を表したい限りです。
主人公一之宮勘太郎達の「なにその頭悪そうな発言!」というセリフも逸脱です。
【ゆるさがもたらす効果】
木下さくらの代表作は「TACTICS」と「魔探偵ロキ」であると思います。
二つのマンガで共通して、戦わないときは主人公勢と敵対勢力は仲良しとまではいかないものの、傍から見る分にはゆるく楽しそうに会話をしています。
魔探偵ロキにおいてロキの敵であるヘイムダルはギャグマンガとしか思えないようなゆるい嫌がらせをしますし。
最終巻でのフレイとの戦闘でも変顔やデフォルメを多用するなど、木下さくらはゆるさを武器にある意味やりたい放題です。
しかし源頼光の「カードゲームは仲が悪いぐらいの奴と遊んだほうが面白い」という発言に表されるように、木下さくらの絶妙なバランス感覚も相まってマンガとして素晴らしい緩急になっています。
【他作品が見習うべきゆるさ】
大笑いするシーンも多い木下さくら作品ですが、全体としては軽く息を吐く程度の小さくシュールな笑いの方が多いと思います。
私は特に日本の二時間ドラマに、このゆるさを見習ってほしいと思っています。
日本のドラマは極端に言えば、シリアスにしようとすると極端に暗くなり音楽でごまかし、笑わせようとすると何も考えずわざとらしく大騒ぎしているような気がします。
木下さくら作品のように、シリアスの中に細かな笑いをはさんだり、愉快でゆるい雰囲気から一気にシリアスの中に引き込むなど工夫をしてほしいものです。
マンガ家のみならず創作を志す人は、木下さくらのマンガを読んでゆるさを学ぶべきだとさえ思います。
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