「軍鶏」殺され続ける人生に空手をもって抗った一人の男 

ev-shamo

軍鶏というタイトルにこめられた意味

作品のタイトルの通り、主人公のナルシマリョウは決して体格や才能に恵まれているわけではありません。

頭脳こそ優れていますが体格は日本人としては標準的、むしろ細身であると言っていいほどです。

根底にある精神も決して勇猛果敢と言うわけではなく、むしろ非常に臆病で慎重だと言えます。

故に空手の師匠である黒川の評するところの嘴の黄色いヒヨコであり、長じても軍鶏どまり。

決して猛禽類の王である「鷹」や「鷲」にはなりえないと言う意味が隠されています。

 

鷹でも鷲でもなく軍鶏であるが故に描かれる空手の本質

主人公のナルシマリョウの本質は「弱さ」に有ると思います。

ナルシマリョウは常に生きるということに必死です。

両親に殺され続ける人生に抗って両親殺し、刑務所に収監され、そこで出会った空手を礎にして漫然とした「生」ではなく、血反吐を吐いて地面を這いつくばるような「生」を謳歌します。

その描写は残酷で、人によっては目を背けてしまうようなものでもあります。

ナルシマリョウの生き方は決して正しいと言えるものではありません

また、空手の使い方として正しいと言えるのかは自分には断言できません。

ただ、空手をはじめとした格闘技と言うと、まず第一に心身健全な育成があげられています。

ですが空手を含めた格闘技の本質は、生まれ持った弱さを技術で克服して、ただひたすらに生きると言う点にあります。

そういった意味では、作品の全体を通して空手の本質と言うものを非常にリアルに描いたマンガであると言えます。

 

勝ち残り、生き残ることへの尽きない闘争心

親殺しという罪を背負ったナルシマリョウには、常に逆境が立ちはだかり続けます。

ナルシマリョウにとって生きることは苦しみであると思います。

しかし、ナルシマリョウは軍鶏のような尽きることの無い闘争心と、空手というをもってひたすらに抗い続けます。

その生き方は悪であり、汚らしいもので、嫌悪を覚える人もいるでしょう。

ですが汚らわしいものの中に光る生の輝きは決して否定できるものではありません。

 

軍鶏と言う物語を彩る周辺人物の魅力

軍鶏に登場する人物は非常に生々しい人間ばかりです。

一見幸福なように見えながらも主人公のナルシマリョウ同様に暗い境遇を抱えていたりと、別の意味で生きると言うことに必死です。

正直なところ社会不適合者や、悪人と言える人物ばかりです。

その姿を醜いと言うのは簡単かもしれません。

ですが誰もが人間の汚らしさをしっかりと受け止めて、その中にブレない芯が通っている。

だからこそ軍鶏と言う物語を彩るにふさわしい人物像が出来上がっているのだと思います。


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